◆第18回 紅の会書展

概要報告
 平成23年3月15日(火)〜20日(日)、名古屋市中区の名古屋市民ギャラリー8Fにて「第18回紅の会書展」を開催いたしました。同書展では、愛知 県教育委員会・名古屋市教育委員会の後援をいただき、紅の会会員 約50名の作品約100点を展示。会期中のべ1330名の方にご来場いただきました
 ご高覧、誠にありがとうございました。




「薩長同盟時の桂小五郎の書簡に坂本龍馬の朱の裏書」 小林 紅琳300×620

 「臨書は勉強であって、作品ではない」という見解もありますが、今回展覧会が終わったあとに別の場で、自分の作品が臨書であったと再認識したという、初めての経験をしました。いつの間にか臨書か創作かという壁のむこうへ行ってしまっていたということでしょうか。
 4年前にこの文書に出会って以来、資料を探し、図版に出会い、あたためているうちに、私の中で大きくふくらみ巻紙サイズがこんなサイズになっていまし た。朱(=血)の色は龍馬の決意の色です。異国の侵略と国の争乱から日本を守ったのは、龍馬だけではないですが、一個人が大切な場面に活躍し、大きな役割 を担ったことは、人を勇気づけ、元気を与えてくれます。私を元気づけてくれたこの龍馬の書ですが、見て下さった方にもその気持ちをわかって頂けたようでう れしいことでした。


 




  表に御記被成候
六条ハ、小、西両氏及
老兄、龍等も御同
席ニて談論セシ
所ニて、毛も相違
無之候。後来と
いえども決して
変り候事無之
ハ、神明の知る
所ニ御座候。

 丙寅
   二月五日 坂本龍



■説明
薩長同盟時の桂小五郎の書簡に坂本龍馬の朱の裏書



「春・夏・秋・冬」 小林 紅琳(67×17×4
春 「落花少々」
夏 「海」
秋 放哉句 「こんなよい月をひとりでみて寝る」
冬 「鶴飛千尺雪 龍起一潭水」



東日本大震災募金
 会場受付には東日本大震災の募金箱を設置し、会期中の来場者にお願いしました。
 また、受付横の壁にこの震災によせたメッセージを掲載しました。
 「海があふれる 街が流れてゆく これは川ではないのです ここに街があったのです
 テレビからレポーターの悲痛な声が響く 私たちに何が出来る 小さくとも出来ることをやろう」
 ご協力いただいた義援金 合計134608円は、後日に毎日新聞社会事業団に全額寄付させていただきました。 (4/2付の毎日新聞にも掲載)

 
 

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